大打ノボルの秘められた黒い意思/運命の舞台、九州へ
黒の飛翔⑥
「これはオレからの確認だ。リターンはイエスかノーだけでいい。坂内さんとオレのファーストコンタクト、互いに、今目の前のメリットじゃないんだよな?その視野は中長期…。オレはそれでなくては”有意義”でないと考えてる。…だよな?」
「イエスですね(笑)」
”よし、決まった…!うん、視界が開けたぜ。どうやら、九州での収穫は早々に想像をでっかく超えそうだな(薄笑)”
それはゾッとする類の薄笑いだった。
だが、”NGなきワル”バースデー直前の大打ノボルとしては、正にベストスマイルではあっただろう…。
...
この後、”コトの展開”はまさしく然もあらん…、この言葉に尽きたものとなる。
ノボルがベストスマイルを手に入れた日よりひと月で、事態の局面は三貫野ミチロウの見立てをそのまま、この熊本でなぞられていったのだから…。
”御園さんからの一報を伝えた時の三貫野がオレに見せたツラ…。フフ…、まあ傑作だったな”
その夜11時ちょうど…。
ほんの数分前にノボルの”部屋”を後にしたブレーンとの1時間半に及んだ”作戦会議”を頭に浮かべると、彼は含み笑いを止めることができなかったのだ。
”そうさ…、今夜はいつものミーティングではなく、オレたちの壮大なワルだくみというブラック・オペレーションの具体的指針を決定した作戦会議だったわな。フフフ…”
その夜、ノボル曰く”ブラック・オペレーション”の針路は定められた。
先ほどまでのおよそ1時間半で…。
...
「…御園さんが上機嫌だったのは、電話越しでも手に取るようだったよ」
「でしょうね。全国組織の枝って立場の田舎幹部をずっとこなしてきたあの人からしたら、表舞台に”上がれる”今回の手打ちの場は、何よりも嬉しい局面のはずだ。ましてや、親筋のトップ直々にアンタとの階段セットを仰せつかったんだし。フフフ…、あの人、今晩は感無量だったでしょうね」
”これは的を射てるんだろう。オレもこういったやくざもんのコアなメンタルは今後、心得ておく必要があるな…”
「…とにかく、コトの次第はお前の読み通りとなったんだ。坂内さんは実際にこの熊本にきて、こっちが想定した通りの結果をもたらしたようだし。御園さん経由でオレとのセットもすんなりだった。さあ、もう今夜は坂内さんとおしゃべりする中身を決める。いいな?」
「もちろんっすよ。まあ、重要事案だが、実際の大枠は二人の確認作業になるんでしょうけど(薄笑)」
外向きの顔は営業マン並みの善人スマイルが板についている三貫野も、誠に素晴らしい生マジメな薄笑いを浮かべている。
ちなみに、この表情をノボルはとても気に入っていた。
”これはワルだくみの申し合わせだ。言わば絵がらは悪代官と悪徳商人のヒソヒソ話だしな(薄笑)”
大打ノボルは弾んだ心の中でそうつぶやいていた。
黒の飛翔⑥
「これはオレからの確認だ。リターンはイエスかノーだけでいい。坂内さんとオレのファーストコンタクト、互いに、今目の前のメリットじゃないんだよな?その視野は中長期…。オレはそれでなくては”有意義”でないと考えてる。…だよな?」
「イエスですね(笑)」
”よし、決まった…!うん、視界が開けたぜ。どうやら、九州での収穫は早々に想像をでっかく超えそうだな(薄笑)”
それはゾッとする類の薄笑いだった。
だが、”NGなきワル”バースデー直前の大打ノボルとしては、正にベストスマイルではあっただろう…。
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この後、”コトの展開”はまさしく然もあらん…、この言葉に尽きたものとなる。
ノボルがベストスマイルを手に入れた日よりひと月で、事態の局面は三貫野ミチロウの見立てをそのまま、この熊本でなぞられていったのだから…。
”御園さんからの一報を伝えた時の三貫野がオレに見せたツラ…。フフ…、まあ傑作だったな”
その夜11時ちょうど…。
ほんの数分前にノボルの”部屋”を後にしたブレーンとの1時間半に及んだ”作戦会議”を頭に浮かべると、彼は含み笑いを止めることができなかったのだ。
”そうさ…、今夜はいつものミーティングではなく、オレたちの壮大なワルだくみというブラック・オペレーションの具体的指針を決定した作戦会議だったわな。フフフ…”
その夜、ノボル曰く”ブラック・オペレーション”の針路は定められた。
先ほどまでのおよそ1時間半で…。
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「…御園さんが上機嫌だったのは、電話越しでも手に取るようだったよ」
「でしょうね。全国組織の枝って立場の田舎幹部をずっとこなしてきたあの人からしたら、表舞台に”上がれる”今回の手打ちの場は、何よりも嬉しい局面のはずだ。ましてや、親筋のトップ直々にアンタとの階段セットを仰せつかったんだし。フフフ…、あの人、今晩は感無量だったでしょうね」
”これは的を射てるんだろう。オレもこういったやくざもんのコアなメンタルは今後、心得ておく必要があるな…”
「…とにかく、コトの次第はお前の読み通りとなったんだ。坂内さんは実際にこの熊本にきて、こっちが想定した通りの結果をもたらしたようだし。御園さん経由でオレとのセットもすんなりだった。さあ、もう今夜は坂内さんとおしゃべりする中身を決める。いいな?」
「もちろんっすよ。まあ、重要事案だが、実際の大枠は二人の確認作業になるんでしょうけど(薄笑)」
外向きの顔は営業マン並みの善人スマイルが板についている三貫野も、誠に素晴らしい生マジメな薄笑いを浮かべている。
ちなみに、この表情をノボルはとても気に入っていた。
”これはワルだくみの申し合わせだ。言わば絵がらは悪代官と悪徳商人のヒソヒソ話だしな(薄笑)”
大打ノボルは弾んだ心の中でそうつぶやいていた。



