大打ノボルの秘められた黒い意思/運命の舞台、九州へ
ブラック&スマート!痛快な絵図⑧
だが‼
ノボルのカルチャーショックはここで留まらなかった。
三貫野の口からは、更なる衝撃の言葉が発せられていたのだから…。
”はー⁇…相和会の挑む今度のお相手は本場アメリカのマフィアだとー‼”
「三貫野…!おい…、それは確かなのかよ?大手の看板も背負ってない、たかが日本の一やくざ組織がだ、単独でアメリカのマフィア連中相手にケンカおっ始めるってのかよ…。ふう‥、いくらなんでも信じられねえって‥」
珍しく早口で取り乱すノボルの様子をじっと見つめていた三貫野は、ちょっと表情を穏やかにして丁寧な補足を加える。
...
「…相和会を一代で築いた相馬という男の歴史は、戦後日本を裏支配してきた極社会の常識をことごとくひっくり返してきた軌跡そのものになるんですよ。”あの気狂いの男なら何をしでかしても不思議ではない”、…これがあの業界すべてからの相馬豹一評なんです」
「…」
「…じゃあ、先ほどの補足だが、これも精度の高い情報です。今回、相和会が動いている事案の現場は北九州近辺とのことです。細かなところまでは掴んでいませんが、この九州でのトラブルにアメリカのマフィア組織が関与していて、相馬は真っ向からケンカを売ってるって状況らしい」
”どこまでもサプライズだって‼埼玉と北東京が拠点の相和会は、オレが今いるここ九州北部に組を乗り込ませていたのか…⁉”
「…そこで、これは業界で周知されている一事実なんだが、関西直系のI組がそのマフィア連中と友好関係にあるんです。で…、海の向こうは、相和会にI組をぶつける算段だろうというのが、もっぱらの業界見解ですよ。つまり、相和会が某ビル占有者立ち退きを請け負った”北九州事案”は、関西直系組織I組とドンパチになる構図ですね」
「なんと…!まあ、めちゃくちゃ驚いたわ。しかし…、よくもお前、ここまでの裏事情をキャッチできるもんだな。むしろ、そっちのほうがびっくりかな(苦笑)」
ノボルの苦笑いに、三貫野はさわやかな笑顔で応えた。
そして、さらに補足するのだった。
...
「このオレも年中無休&24時間戦士を自負してるんで(笑)。…この時代、日々のストックが情報と情報を結びつける…。あなたに渡したマンストックのノートはそのごく一部に過ぎないんです。オレの積み重ねはかなりのところまで到達してますんで…」
「ああ…、だからこそ、椎名がオレを九州に向かわせたんだろうしな」
三貫野はニコッとしてゆっくり頷いた。
「もっとも、今のストックは大半が地元のデータになるし、ヤクザ業界の情報収集は基本、また聞きですよ。それを最高レベルの精度まで積み上げて行って、ギラギラの推論として仕上げる。この作業は日々進化させていかないと、世の中の流れに追いついていけない。まあ、イタチごっこは覚悟しないと。で…、今時点は、椎名との直を含めた二次情報をビッグデータ化してのものです。これからどんどん質量ともにアップさせますよ」
「ああ…、ひとつ頼む、三貫野。オレも、お前の”そこ”は今後心がけるとしよう」
二人は文句なくいい笑顔を交わし合っていた…。
ブラック&スマート!痛快な絵図⑧
だが‼
ノボルのカルチャーショックはここで留まらなかった。
三貫野の口からは、更なる衝撃の言葉が発せられていたのだから…。
”はー⁇…相和会の挑む今度のお相手は本場アメリカのマフィアだとー‼”
「三貫野…!おい…、それは確かなのかよ?大手の看板も背負ってない、たかが日本の一やくざ組織がだ、単独でアメリカのマフィア連中相手にケンカおっ始めるってのかよ…。ふう‥、いくらなんでも信じられねえって‥」
珍しく早口で取り乱すノボルの様子をじっと見つめていた三貫野は、ちょっと表情を穏やかにして丁寧な補足を加える。
...
「…相和会を一代で築いた相馬という男の歴史は、戦後日本を裏支配してきた極社会の常識をことごとくひっくり返してきた軌跡そのものになるんですよ。”あの気狂いの男なら何をしでかしても不思議ではない”、…これがあの業界すべてからの相馬豹一評なんです」
「…」
「…じゃあ、先ほどの補足だが、これも精度の高い情報です。今回、相和会が動いている事案の現場は北九州近辺とのことです。細かなところまでは掴んでいませんが、この九州でのトラブルにアメリカのマフィア組織が関与していて、相馬は真っ向からケンカを売ってるって状況らしい」
”どこまでもサプライズだって‼埼玉と北東京が拠点の相和会は、オレが今いるここ九州北部に組を乗り込ませていたのか…⁉”
「…そこで、これは業界で周知されている一事実なんだが、関西直系のI組がそのマフィア連中と友好関係にあるんです。で…、海の向こうは、相和会にI組をぶつける算段だろうというのが、もっぱらの業界見解ですよ。つまり、相和会が某ビル占有者立ち退きを請け負った”北九州事案”は、関西直系組織I組とドンパチになる構図ですね」
「なんと…!まあ、めちゃくちゃ驚いたわ。しかし…、よくもお前、ここまでの裏事情をキャッチできるもんだな。むしろ、そっちのほうがびっくりかな(苦笑)」
ノボルの苦笑いに、三貫野はさわやかな笑顔で応えた。
そして、さらに補足するのだった。
...
「このオレも年中無休&24時間戦士を自負してるんで(笑)。…この時代、日々のストックが情報と情報を結びつける…。あなたに渡したマンストックのノートはそのごく一部に過ぎないんです。オレの積み重ねはかなりのところまで到達してますんで…」
「ああ…、だからこそ、椎名がオレを九州に向かわせたんだろうしな」
三貫野はニコッとしてゆっくり頷いた。
「もっとも、今のストックは大半が地元のデータになるし、ヤクザ業界の情報収集は基本、また聞きですよ。それを最高レベルの精度まで積み上げて行って、ギラギラの推論として仕上げる。この作業は日々進化させていかないと、世の中の流れに追いついていけない。まあ、イタチごっこは覚悟しないと。で…、今時点は、椎名との直を含めた二次情報をビッグデータ化してのものです。これからどんどん質量ともにアップさせますよ」
「ああ…、ひとつ頼む、三貫野。オレも、お前の”そこ”は今後心がけるとしよう」
二人は文句なくいい笑顔を交わし合っていた…。



