大打ノボルの秘められた黒い意思/運命の舞台、九州へ
ブラック&スマート!痛快な絵図④
この日、ノボルのコンシレーレ格にある横浜の椎名は”九州の首尾”を確認後、横浜某区市街地のゲーム喫茶”ドリラー”に赴いた。
その店は、関東広域組織直系の筆頭たる東龍会傘下、権田組の幹部が経営しており、大打グループの主だった人間がスロットルに興じてる場合、それは”相互間のシグナル”になっていた。
すなわち、大打サイドからの情報提供を権田組に発信していることを意味するのだ。
そして、椎名が台に付いて10分ほどすると、そのシグナルをキャッチした権田組の幹部、深浦が寄ってきた。
...
「…おお、椎名か。久しぶりだな」
「深浦さん…、どーもです」
「ええと…、ノボルは今九州だったな。どこだったっけ?」
「熊本です。市内の中心街に間借りして、”現地活動”はもう全開で着手ですわ」
「そうか…。ヤツは24時間戦士だからな(笑)。…それで、なにか成果あったとかか?」
「ええ、まあ…」
「…」
...
「…なんだとー‼東龍会だと?…彰利、テメー、権田組の俺をガキの使いっぱで親筋に伝言咥えてけってのか‼」
深浦はしっかり大音声でを発していた。
対する椎名も、しっかり意味ありげな笑顔でそれを受けていた。
「深浦さんには、オレらガキからの単なるメッセンジャーを頼んでるんじゃありませんよ。あなた方の親筋へは、”提案”として持ちこんでいただいたらどうかってことです。これ、オレらの提案ってことです」
「提案だとー?このガキが!ハンパもんの分際で俺らクロートに指示だしってか、あー⁉」
「いえいえ…、ですから”これ”も提案です。今般の九州で”起こした”きっかけはですよ、我々ガキ仲間で、然るべき”下地”を作れそうなんです。あくまで、権田組幹部の”深浦さんルート”で掴んだ情報ってことで持ちこまれてですよ、今の情勢下、関東直の親筋さん方が喜ばれる可能性大かと思い浮かんだもんですんで…。ウチの連中にも、まずは深浦親分にお伝えしてってことで、他へのアプローチはとりあえずセーブしてるんですよ」
ここでの椎名は一転、文字通りスマートなセールスマンになりきっていた。
「ほー!なら、ホカにはまだしゃべってねーんだな?その九州のネタはよう…」
「はい。深浦さんだけです。今のところ…」
ここで深浦の表情は一変することになる。
...
「よっしゃ…!このネタ、他には一切しゃべるな。…まあ、実を言うとな、先日も親筋の折本さんがウチに出向いた際にはよう、”最近の九州はやけにおとなしい。どうしちまったんだ”って、意味ありげなセリフかまされてたんだ。ああいった時は、熊本あたりの東西枝同士がチンケなケンカくらいどうにかならないかってサインなんだわ、大体はな…」
「ええ…。ですから、チンケなネタ撒きはクロートさん方がわざわざ労を取らなくても、我らガキで足ります。そういうことです。とは言えですよ、立場とマナーと阿吽のシグナルを心得たスマートなガキということが必須になりますがね?」
「ハハハ…!いえてるわ、それ。確かにハマの悪ガキどもはスマートだしな。フフフ…、どっかのよう、ダサイ玉とかいうチ○ン連中が抱えるガキ共とは外見もアタマの中身も違うしな~」
「そうっすよ。あんなダサイ玉のどんくさいガキどもと我々を同次元は勘弁願いたい。そこんとこ、東龍会さんにも何かの折には良しなに口添えしてもらいたいんですよ、深浦さんには」
「おお、りょーかいだ!そこんとこあたりはよう、以後もこの俺に任せとけ。アハハハ…」
”うん…、うまくこの御仁を乗せたぞ!これでノボルさんが戻って来た時、関東直系の実力者、坂内さんの覚えがモノを言うぜ…”
椎名は心の中で、そうほくそ笑むのであった…。
ブラック&スマート!痛快な絵図④
この日、ノボルのコンシレーレ格にある横浜の椎名は”九州の首尾”を確認後、横浜某区市街地のゲーム喫茶”ドリラー”に赴いた。
その店は、関東広域組織直系の筆頭たる東龍会傘下、権田組の幹部が経営しており、大打グループの主だった人間がスロットルに興じてる場合、それは”相互間のシグナル”になっていた。
すなわち、大打サイドからの情報提供を権田組に発信していることを意味するのだ。
そして、椎名が台に付いて10分ほどすると、そのシグナルをキャッチした権田組の幹部、深浦が寄ってきた。
...
「…おお、椎名か。久しぶりだな」
「深浦さん…、どーもです」
「ええと…、ノボルは今九州だったな。どこだったっけ?」
「熊本です。市内の中心街に間借りして、”現地活動”はもう全開で着手ですわ」
「そうか…。ヤツは24時間戦士だからな(笑)。…それで、なにか成果あったとかか?」
「ええ、まあ…」
「…」
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「…なんだとー‼東龍会だと?…彰利、テメー、権田組の俺をガキの使いっぱで親筋に伝言咥えてけってのか‼」
深浦はしっかり大音声でを発していた。
対する椎名も、しっかり意味ありげな笑顔でそれを受けていた。
「深浦さんには、オレらガキからの単なるメッセンジャーを頼んでるんじゃありませんよ。あなた方の親筋へは、”提案”として持ちこんでいただいたらどうかってことです。これ、オレらの提案ってことです」
「提案だとー?このガキが!ハンパもんの分際で俺らクロートに指示だしってか、あー⁉」
「いえいえ…、ですから”これ”も提案です。今般の九州で”起こした”きっかけはですよ、我々ガキ仲間で、然るべき”下地”を作れそうなんです。あくまで、権田組幹部の”深浦さんルート”で掴んだ情報ってことで持ちこまれてですよ、今の情勢下、関東直の親筋さん方が喜ばれる可能性大かと思い浮かんだもんですんで…。ウチの連中にも、まずは深浦親分にお伝えしてってことで、他へのアプローチはとりあえずセーブしてるんですよ」
ここでの椎名は一転、文字通りスマートなセールスマンになりきっていた。
「ほー!なら、ホカにはまだしゃべってねーんだな?その九州のネタはよう…」
「はい。深浦さんだけです。今のところ…」
ここで深浦の表情は一変することになる。
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「よっしゃ…!このネタ、他には一切しゃべるな。…まあ、実を言うとな、先日も親筋の折本さんがウチに出向いた際にはよう、”最近の九州はやけにおとなしい。どうしちまったんだ”って、意味ありげなセリフかまされてたんだ。ああいった時は、熊本あたりの東西枝同士がチンケなケンカくらいどうにかならないかってサインなんだわ、大体はな…」
「ええ…。ですから、チンケなネタ撒きはクロートさん方がわざわざ労を取らなくても、我らガキで足ります。そういうことです。とは言えですよ、立場とマナーと阿吽のシグナルを心得たスマートなガキということが必須になりますがね?」
「ハハハ…!いえてるわ、それ。確かにハマの悪ガキどもはスマートだしな。フフフ…、どっかのよう、ダサイ玉とかいうチ○ン連中が抱えるガキ共とは外見もアタマの中身も違うしな~」
「そうっすよ。あんなダサイ玉のどんくさいガキどもと我々を同次元は勘弁願いたい。そこんとこ、東龍会さんにも何かの折には良しなに口添えしてもらいたいんですよ、深浦さんには」
「おお、りょーかいだ!そこんとこあたりはよう、以後もこの俺に任せとけ。アハハハ…」
”うん…、うまくこの御仁を乗せたぞ!これでノボルさんが戻って来た時、関東直系の実力者、坂内さんの覚えがモノを言うぜ…”
椎名は心の中で、そうほくそ笑むのであった…。



