その9
「これは先日来の申し合わせ通りです。我々から”表だった手は出さない”。向こうから仕掛けてきたら潰すなり吸収です。そのねじ伏せ方もスマートになるべく目立たずに…」
「仕掛けがくればそれでいい。だが、それがこなければ、こっちのテリトリーを増やせん。そこをどうするかだな」
ノボルは敢えて、そうリターンしした。
すると、残りの3人はやや笑みを浮かべて、交互に顔を見合わせ、初めにタカハシの発言となった。
「仕掛けてこないんであれば、向かってこさせる…。その手段を講じる。こうなりますね、ノボルさん」
「そうだな。で、そうなるとどうする?」
再び確信犯で切り返したノボルに、今度は武次郎が言い放った。
「兄貴、椎名はそうであった場合、今の発言の訂正するそうだ。”表だった手”ではなく”表だった手以外なら出す”と(薄笑)」
薄笑いは即全員に連鎖し、悪だくみの場を演出した。
...
「なら、”それ以外の手”とやら、今実際に出せる状況なのか、今時点で?」
ノボルは今だ聞き役に徹底していた。
それに椎名が呼応した。
「ノボルさん…。いいトピックスがちょうどだったんだよ。…ここ直近、権野組とはライバル関係にある、厚木辺りを仕切る不破組の庇護が噂されている”走龍党”…、やけに鼻息が荒いんだ」
椎名はここで武次郎にバトンをタッチした。
「走龍党は今、暴走族3団体を統括するが、ここんとこ盛んに周辺の走りを傘下に収める動きに出てる。厚木近接を走ってりゃあ、走龍はすぐ”ナンパ”してくるという世論は、我々にも頻々と寄せられてる。そのウワサ、椎名とオレは確かめてやれということで話してるんだ」
ここまで聞いたところで、ノボルはやっと意見を口に出した。
「よし、そのウワサの真偽、オレもぜひはっきりさせたい。ナンパの”釣り”は椎名と武次郎で選別してくれていい。でよう、チーム大打が厚木まで出張るとなれば、手ぶらはねえ。さらにその先、こっちがお持ち帰りとなってだ、先方にハマへ向かってこさせるその仕掛けも怠りないだろうから、ここまでまとめて確認略でいく(苦笑)。さあ…、こっちの誘いに乗った横浜への客は、どうもてなすんだ?」
ノボルは効率よく、肝心な点だけ聞き質した。
すると、椎名がぼそりと答えた。
「これは先日来の申し合わせ通りです。我々から”表だった手は出さない”。向こうから仕掛けてきたら潰すなり吸収です。そのねじ伏せ方もスマートになるべく目立たずに…」
「仕掛けがくればそれでいい。だが、それがこなければ、こっちのテリトリーを増やせん。そこをどうするかだな」
ノボルは敢えて、そうリターンしした。
すると、残りの3人はやや笑みを浮かべて、交互に顔を見合わせ、初めにタカハシの発言となった。
「仕掛けてこないんであれば、向かってこさせる…。その手段を講じる。こうなりますね、ノボルさん」
「そうだな。で、そうなるとどうする?」
再び確信犯で切り返したノボルに、今度は武次郎が言い放った。
「兄貴、椎名はそうであった場合、今の発言の訂正するそうだ。”表だった手”ではなく”表だった手以外なら出す”と(薄笑)」
薄笑いは即全員に連鎖し、悪だくみの場を演出した。
...
「なら、”それ以外の手”とやら、今実際に出せる状況なのか、今時点で?」
ノボルは今だ聞き役に徹底していた。
それに椎名が呼応した。
「ノボルさん…。いいトピックスがちょうどだったんだよ。…ここ直近、権野組とはライバル関係にある、厚木辺りを仕切る不破組の庇護が噂されている”走龍党”…、やけに鼻息が荒いんだ」
椎名はここで武次郎にバトンをタッチした。
「走龍党は今、暴走族3団体を統括するが、ここんとこ盛んに周辺の走りを傘下に収める動きに出てる。厚木近接を走ってりゃあ、走龍はすぐ”ナンパ”してくるという世論は、我々にも頻々と寄せられてる。そのウワサ、椎名とオレは確かめてやれということで話してるんだ」
ここまで聞いたところで、ノボルはやっと意見を口に出した。
「よし、そのウワサの真偽、オレもぜひはっきりさせたい。ナンパの”釣り”は椎名と武次郎で選別してくれていい。でよう、チーム大打が厚木まで出張るとなれば、手ぶらはねえ。さらにその先、こっちがお持ち帰りとなってだ、先方にハマへ向かってこさせるその仕掛けも怠りないだろうから、ここまでまとめて確認略でいく(苦笑)。さあ…、こっちの誘いに乗った横浜への客は、どうもてなすんだ?」
ノボルは効率よく、肝心な点だけ聞き質した。
すると、椎名がぼそりと答えた。



