塩キャラメルは甘くない。




「あのペアがすごいんだよ。私たちも頑張らなきゃ」


「うん…!!」


そうやって、私たちは‘パートナーと仲良くなろう’同盟を結んだのだった。







「鷹良くん!好きな食べ物ってなに?」


「何いきなり。コロッケだけど」


「じゃあ好きなゲームは?」


「俺ゲームあんまりやらないんだよね」


「あとは好きなテレビとか!」


「テレビも見ない。てゆーか、いきなり何」


「鷹良くんのこと、少しずつ知っていきたいなって思って…」


「あー」


鷹良くんはわしゃわしゃと髪をかきあげた。顔を見なくてもめんどくさそうなのがわかる。


「別にいーじゃん。これから知ってけば」


適当すぎる!


「私は今知りたいの!」


「めんどくせぇ」


「…ひどい」


「泣くのかよ」


「泣かないもん」


毎回こんな感じだもん、こんなことで泣いてたまるか。


私の答えが何かしら影響を与えたのか、鷹良くんはふと口を開いた。