塩キャラメルは甘くない。




「だから、俺のペットみたいでかわいいってこと」


「な、何それ!」


私のドキドキ返してよ!


そんな私を見ても、鷹良くんはくすくす笑うだけ。


「これは?今好きな人がいるか。俺はいる」


「……」


そんなことある?まさかこの学校に好きな人がいるからわざわざ入ってきたとか…?なくはない。でもそんなことあったら…。


「嘘。それくらい分かるだろ、そんなんあったらこの学校に来てないって」


確かに。また騙された…!


「ま、詐欺に遭わないように頑張りな」


「わかってるよ!」


鷹良くんは私のことをからかっているだけだろうけど、今までよりちょっとだけ壁が取れたような気がする。







風船割りの一位はもちろん私たち…ではなく、他のペア。