塩キャラメルは甘くない。




「付き合った人数ね。俺5人」


「0…」


「なんとなく予想はしてた」


「なっ…」


私、そんなにモテなさそうな顔してる…??


そんな私の顔がよほど面白かったのか、鷹良くんが吹き出した。


「嘘嘘。これでも驚いてるって」


「鷹良くんのうそつき!」


別に同情してもらっても何も出ません!


ぷくっとほっぺたを膨らましていると、鷹良くんが私の頬をつんとつついた。


「⁉︎」


「だって、可愛かったから」


「……っ!」


昨日とはかけ離れた、優しい笑み。


そんなこと言われたら誰だってドキドキしちゃうよ。


「……小動物みたいで可愛い」


ちょっと待って。


「ん…??」