それから次の日もまた次の日も、彼女は生徒会室で眠っていた。 すやすやとよく眠る彼女が羨ましい。 僕はあまり眠れないから。 そしていつしか彼女がいることが、当たり前になっていった。 「三好さん、予鈴」 「ううーーーん、ありがと」 三好さんは眠そうな目をこすって起きあがる。 そしてむくっと立ち上がって教室を出ていく。 僕たちの会話はこれだけ。 それだけの関係。 だけど僕の憩いの時間に、彼女の存在がプラスされたことは間違いなかった。