「これを着てウェイトレスやるなんてむりです!できないです!!っていうか、もう1人のウェイトレスの子は……!?」

「風邪引いちゃってお休みなんだよ〜、だから花戸さんに頼んでるの」
「このサイズが合うの、花戸さんしかいないの!!」

「でも……っ」

「「このままじゃ人が足りなくて困っちゃうな〜〜!」」



うぐ、こんなにグイグイ来られると断りづらい。
も、桃ちゃん助けて……!

なんて、そんな気持ちで桃ちゃんの方を見る。


「いいねぇ〜、茉白なら似合いそう!あとでそれ着てる時に写真撮ろうね!」


テーブルクロスを敷きながら、善意100%の笑顔を浮かべる桃ちゃんに「そんなぁ……」と漏らす。

それからはもうあっという間の出来事だった。
更衣室に連行されて、制服に着替えさせられて。