「いやいや、さっきの電話の時もだけど、声とか雰囲気とかちょっと変わってるような気がする」 空になったお弁当箱を持って、第一音楽室へと続く階段をのぼる。 桃ちゃんはそう言うけど、私にはそんな風には見えないけどな……。 「とにかくっ、頑張ろうね茉白!久世の連絡先教えてもらお!」 「う、うん!せっかくのチャンスだもんね」 これを逃したら、次いつ話せるか分からないし。 頑張れ、わたし!