「リヒト…」 『そしたらさ、俺もイケてる彼女見つけるからさ!』 「……え?」 ズキッ 『おー、少し風が出てきたな。 先行くから、お前も風邪引く前に帰れよ〜』 「……おやすみ」 なんで今までずっと隣に居て、気づかなかったんだろう。 何回も、何十回も、 リヒトは私を優しく笑って頭を撫でてくれた あんな表情、何度も見てきたはずなのに。 うぅっ… 苦しい 悔しい この涙は、リヒトのせいなんかじゃないから…