「ねーー、」



『んー』



「高校最後の夏休みだしさ〜、
 
 アオハルっぽいことしたい」



『アオハルって(笑)例えば?』



「海ではしゃぐ」



『3キロ走れば海だろ、行ってこい』



「乙女心とやらを分かってないね。

 これが恋人できない原因とみた」




『ほっとけ』



「じゃあスポーツ大会」



『さっきまでバスケしてたろ』



そう、さっきの今まで俺たちはバスケをしていた。



幼馴染で、お互いに兄がいて、自然と男兄弟のように育ってきた。


遊ぶこととなれば野球やサッカー、釣りとかそんなもん。



俺とヒカリの間には、一般的にあるような、

胸がときめいてボンババボン〜なんてラブリーチックなことは起こらない。