「澪奈…最悪じゃん…」

咲来ちゃん達も気まづそうに
立ち尽くして澪奈を見ている。

軽蔑してるんだろうな。

そう思った矢先。

「そんな事ないです」

咲来ちゃんはそう言って
澪奈の肩にゆっくり手を置く。

だけど

「…気休めはいいから」

つい、突っぱねてしまった。

その時、思った。

澪奈はいっつもこう。

いっつも、こうやって

人を傷つける。

全然素直じゃない。

可愛くない。

友達の幸せを上手く喜べない。