「澪奈ー!私ね!彼氏出来たんだ!」

心無しか、手放しで喜べない自分がいて、

自分の持っている感情が

‪”‬なんかおかしい‪”‬

と思った。

普通、親友のそういった報告は
相場的に、喜んであげるもの…

いや、自然と喜びに満ちあふれられると
思っていた。

けれど実際は全然違くて、
正直めちゃくちゃ。

裏切られた気分だった。

嫌だった。

むしゃくしゃした。

自分が柚希にずっと
恋愛的な目を向けていたんだと
悟ったのはこの時だ。