でも暫くすると澪奈ちゃんは突然。

「澪奈さ、昨日キスしたんだ」

本当に突然。

澪奈ちゃんはそう言った。

視線は相変わらず唯央くんに向いていて、
放心状態のまま話し出した感じだった。

どうしていきなりそんな事を言うんだろう。

突然の告白に、なんて返事をしたらいいか
分からず、戸惑っていると

「唯央とじゃないの」

ボソッと消えてしまいそうな声で私を見た。

「違う子。咲来ちゃんは軽蔑する?澪奈の事」

「いや……」

「まぁ…普通にやばいよね澪奈。」

「……」

「抑えられなくなってキスした。
そしたらごめん、だって。突き飛ばされた。
あとなんか…多分……


……軽蔑された」