「これ……、嬉しかった」

綺麗すぎる標準語で
そう言った四葉ちゃんは

「ありがとう。かぐ君…」

綺麗すぎる笑顔を神楽くんに向けて

目を閉じた。

同時に

四葉ちゃんの手から
四葉のクローバーの形をした指輪が

零れ落ちた。

真ん中に付けられた
緑色の宝石を静かに輝かせながら。