その子は出会った時から 明るくて、 優しくて、 可愛いかった。 「ねぇねぇ、これなんて読むんー?」 その子は僕の机の端っこにある ”神楽”と書かれたネームプレートを 指さして僕に話しかけてきた。 「かぐら…だよ」 「……」 「かぐらくん?じゃあ、かぐ君やね〜っ」 その子は僕を1人ぼっちの世界から 連れ出してくれたんだ____。