【財前 神楽】

四葉がどうしてか倒れちゃって、
起きるまで僕は
図書室で待つ事になった。

適当に椅子に腰をかけて
窓から見える校庭を眺めた。

2階だからか、景色がよく見渡せた。

これで気が…紛れたらどんなにいいか。

「大丈夫ですか」

少し離れた所から僕に声を掛けたのは
春瀬くんだ。

どこにも座らず立ったまま僕を見ている。

「……」