けれどその中でさっきまでの私と同じように
うつ伏せで倒れている春くんを見つけたので

慌てて立ち上がって側まで駆け寄る。

「春くん…っ!春くん…!!」

なかなか起き上がらないから
死んでいるんじゃないかと
思ってしまい、急激に不安になる。

震える手で春くんの肩を強く揺らしながら
何度か呼びかける。

脈を図る、とか、心臓の鼓動を聞く、とか
そういった事には全く気が回らず、
ただひたすらに呼びかけ続けていると

「…ん」

春くんの目元に少しだけシワが寄った。