でも、少しボロいような印象を受けた。

もう、今は使用されていないような、
そんな感じだ。

埃っぽい匂いも鼻につく。

ていうかなんで私…こんなとこに…

あ、そうだ。

確かバスで…

今更だけど、
もう目隠しは外されているようだった。

あの後、ここに連れてこられたって事…?

あっ…春くん…!

一緒にいた春くんの存在を強く思い出し
なんだか少し痛い首を捻って、

辺りを見回すとそこには、
私と同い年ぐらいの人が数人いた。