それから私は春くんよりも、
ひと足早く教室へ戻った。

「……」

けれど。

さっき聞いてしまった唯央くんの話が
頭から離れられなくて、

心のどこかで感じた…
軽く知っているような気持ちに、

頭がズキズキしながらも
1人、眠りについた。