桜木 咲来は保健室の前を通り掛かると中から
中島 春瀬と佐野 唯央の声が聞こえてきた。

「春く……」

声をかけようとしたが止め、
慌てて立ち止まる。

「俺、もってあと半年なんです」

「……」