「うちの名前が‪”‬四葉‪”‬やから、だってぇ~」
「ふふっ…、四葉ちゃんにぴったりですね!」
「ほんま〜?似合っとる〜?」
「はい!とても。」
「……」
「そっか…。」
「?」

その時一瞬だけ
四葉ちゃんの表情が曇った気がしたのは
私の気のせいだろうか。

「あっ、そうや!
さっき保健室に彼氏さんと誰かおったで〜?」

そうだ、春くん、
まだ唯央くんと話してるかな……。

「あ~、2階まで着いてきてもらったんです。
私が怖がりだから…」

「ふふっ……、優しいんやね。
じゃ、うちトイレ行くなっ、」

「あ、はい。また明日…、
じゃなくてもう、今日、ですね。」

「ほんまやね~、ほなっ」

私は四葉ちゃんが個室に
入っていくのを見送ってから
トイレを後にした。