「な、なんでもないよ」

「そうか、鼻が痛いのはオレのバイクで風に当たったからだろ。ほら、紅茶のペットボトル鼻にあてときゃー収まるはず」

「そうだね!」

私はスカートのポケットに入れていたハンカチを取り出すとペットボトルに巻き付けて鼻に当てた

「ハー、暖かい」

私たちは暖かい飲み物を持って玄関へと急ぐ

靴履き替えてからでも良かった気がしてきた

身体が冷えてきた

「紅茶って冷めたら美味しくないから今のうちに飲んじゃお」

冬限定のホットミルクティーの蓋を開けると口に流し込んだ

「はぁ〜〜、生き返るわ〜」

私がそんなこと言ってると龍河くんが

「ブハッ、なんだそのおっさんみたいな喋り方」