私は龍河くんから渡されたヘルメットを装着して、バイクに乗ると

バイクは発進した

「わ〜〜〜〜〜、風が気持ちーーー」

兄と龍河のバイクに乗るのこれで何度目だろ?

すごく風が気持ちよくて、嫌な気分もこの風にのってどこか遠くへ行って欲しい

「ほら、乃愛瑠。ついたぞ」

家から徒歩で15分の道のりはほんの5分で学校についた

「ありがとう!あー、頬が冷たい」

風がずっと当たっていたから頬は赤いと思う

「全然大丈夫!それにほら、これ乾燥してるし、カイロ使え」

「ふぁ、あったかーい、あ、そうだ。あったかい飲み物買おーと。ほら、龍河も」

「わかったから引っ張るな!」

私たちは渡り廊下をとおりすぎ、中庭に向かうと、みんな暖かい飲み物を求めて、自販機へと集まっていた