誰かこのシスコンをどうにかして黙らせてください

「柊希、仕事遅れるよー?今日って会議ってやつじゃなかったけ?」

私のその言葉に柊希はようやく腕時計を確認した

「うわっ、やべっ!行ってきます」

兄は慌ててる一方で私はゆっくりと学校に行く準備をし始めた

私は龍河に理由を話しておいたからそろそろ家まで迎えに来るはず

今日は髪の毛を縛る気分じゃなかったから、髪の毛はクシでとかしておいた

そして、カバンを持って1階へ行くと、もう龍河くんが玄関で待っていてくれた

「あ、龍河くん。ごめんね?わざわざ家まで迎えに来てもらって」

「いや、先輩が無理なら俺しかいねぇだろ?それに俺、前言ったよな。乃愛瑠と一緒にいられるからいいって、それにいつでも迎えに行ってやんよ」

龍河くんの大きい手が私の頭を撫でた