俺は泣くのをグッと我慢しながら犂坂の校舎を見渡す

半年間ありがとうございました

俺はあの時初めて乃愛瑠ちゃんに会った時

その瞬間に俺は乃愛瑠ちゃんに一目惚れした

半年前までは、普通に男子高校生で

みんなと喧嘩しあったりもした

そんな日々が突然180度変わったのだ

乃愛瑠ちゃんに会ってからというもの、
俺はずっと頭の片隅にいつも乃愛瑠ちゃんがいた

あの時の笑顔が脳裏に浮かんで、離れてはくれなかった

あの子に好きな子がいたとしても俺は

乃愛瑠ちゃんが好きだ

大好きなんだ

俺はもっと余韻に浸っていたかったけど、

柊希さんにファミレスへと呼ばれてるから

時間に余裕などなかった

俺は待ち合わせ場所へと急ぐ

大荷物を抱えながら