私はベルトを外すと、ドアノブを捻り

「柊希、送ってくれてありがとうね。じゃあ今日もいつも通り帰ってくると思う。いってきまーす」

「あぁ、頑張れよ。それともししんどくなったら言えよ」

「うん!」

私がドアを閉めると兄はすぐアクセル全開で会社へと車を走らせた

「乃愛瑠〜、おっはー!」

私が門の中へとはいると、頭上から声がした

「あ、さとみん先輩〜、おはようございます〜」

私が声をかけると

「昼休み、西棟行くわ〜」

「分かりましたー」

さとみん先輩はそれだけ言うと、友達がさとみん先輩に話しかけていた

忙しいのにわざわざ挨拶してきてくれたの嬉しいな

さとみん先輩は東棟クラス、私は西棟クラス

まぁ、東棟の方が正門丸見えだもんね