「うわ、柊希の車、かっこよすぎでしょ?」

さすが元ヤンキーだ

車内は黒と赤で統一されていた

「まぁ、俺もちゃんと大人になったからさ、爆音で走ったりなんかしねぇよ。それに妹を乗せてるのにスピード出したりもしねぇから」

ほらほらベルトしてって言って私は学校までの道のり(車で行くとしたら5分くらい)を行く

さとみん先輩は最近受験生だからと先に学校へといってる

「じゃあ、しゅっぱーつ」

おぉー!と言って私は小さい子みたいに腕を上にあげてしまった

言った通り兄は安全運転で学校まで送ってくれた

徒歩だと15分くらいだけど、今日は送って貰ったからものの5分で着いた

「うわぁー。懐かしいなー、和桜高校で〜。何も変わってねぇ〜」

兄は学校に着いた途端、懐かしさから思い出を巡らせていた