「ほらできた!」

お礼を言うため、透悟くんの方に向き直る前に後ろから透悟くんに抱きしめられた

「もう乃愛瑠の周り俺のものだらけじゃん!つーか乃愛瑠のことだれにも渡す気ないけどな」

私を後ろから抱きしめたまま低い声を出す透悟くん

「乃愛瑠…こっち向いて」

私は透悟くんの方に向き直ると、透悟くんが左手で私の頭を抑えて目をつぶると暖かい感触が私の唇に伝わった

「えへへ、なんか照れるね」

私が照れてる反面。透悟くんは真剣な顔になって

「乃愛瑠…たとえこの先どんなことがあったも俺は乃愛瑠を離す気もないし、離れる気もない。乃愛瑠が俺の前から消えても俺はずっと探すし、見つからなくても乃愛瑠が帰ってくるまで俺は何年でも待つ覚悟ができてる。だからさ、この先もずっと乃愛瑠と一緒にいたい」

あーぁ、透悟くんにはもうお見通しか

私が本当に将来芸能界入りしても離れないで居てくれるんだね