その瞬間胸がいたんだけど、気にしないでおこう

「そろそろ行こ〜?行きたいところあるんだよねー」

私は透悟くんの手を取ると、電車の方へ歩き出した

今から向かうのは隣街にあるショッピングセンターだ

あそこに可愛くてかっこいい雑貨屋さんがあると書いてあったからどうしてもそこへ行きたかったんだよね

「楽しみだな、乃愛瑠の行きたいところに行くの」

手はいつの間にか恋人繋ぎになっていた

「✿✤行きの電車はあと5分後って書いてある」

「じゃあ黄色い線のところにいるか」

透悟くんの今日の服装は赤と黒のチェック柄に、短パンというスタイルだった

かっこよすぎて写真撮りたいくらいだよー

うぅ〜、かっこよすぎて直視できないよー

1人心の中で騒いでいると✿✤行きの電車が到着した