私はいつの間にか寝ていたらしく目が覚めたら、自分の部屋にいた
兄がここまで運んでくれたのだろう
今何時かスマホを取ろうとしたけど、身動きが取れなかった
私は右手で、正体を探ると
私を抱きしめたまま兄が私の隣で寝ていた
全く状況が把握できないけど、今何時なんだろ?
私は何とか身体を動かすと、兄が起きた
「ん?あ、乃愛瑠、起きたのか」
「しゅう、き、起こした?ごめんね」
なぜ隣に兄があるのかという疑問より、私は体を起こすと重たくのしかかった
私の声はまだ暗かった
それを察した兄が
「いい加減、お兄ちゃんって呼べよ、ははっ、仕方ねぇな。乃愛瑠は」
兄の寝起きの声ってこんなに低いんだ
お兄ちゃんが暖かい
人ってこんなに暖かかったんだ



