「とと、と、透悟くん??どうしたの?」

私は思わずびっくりして声が上擦った

「楽しそうでいいな。明日って自由行動あったよな?その時一緒に回ろうぜ。帰るまで離す気ないけど」

と言ったあといつの間にか食べ終わっていた小林くんたちの班の所へ走っていった

「マジかよ、時定…。明日って自由行動あったけどさ、ここで言わなくても」

って男子は言ったけど、女子3人は

「やばーーー、明日、私たちのことは気にしないでいいからさ、透悟くんと2人でまわっていいからさ!ねっ?」

「舞冬花ちゃんたち、ありがとう」

たしかに校舎が違うとこうもすれ違いやすいのかと思ったけど…

私の顔は赤くなってて、俯きながらチョコバニラを食べてたから琳斗くんがこっちみてたことにも気づかなかった

「次は〜?どこ行くの〜?」

甘い空気だったけど、それを変えるように紬ちゃんたちが陽気な声を出した

女子3人とも私に抱きつきながら、琳斗くんが持ってるマップをのぞきこんだ