「乃愛瑠、お前はいつも元気でいたから、落ち込んでるなんて見るの、初めてで、なんて、言えばいいかわかんねえけど、辛いことが、あったら、すぐ俺、に言えよ?」

兄は私の代わりに泣いていてくれた

「柊希、ありがとう」

私は今までの事を兄に全て話した

兄は驚きもしていたが、また私のために泣いてくれた

「知ってた、乃愛瑠に好きなやつがいることくらい。その西野って中学からずっと同じ学校に通ってるやつだろ?乃愛瑠、スマホ見てる時の笑顔、すげー。恋してる顔だったから、でも…乃愛瑠のこと、ほっぽり出したのは許せねぇけど、放課後、用事があったのかもしれねぇ、さっきからスマホなってるぜ」

私は兄と話していたことに夢中で気が付かなかった

私は言われた通りスマホを見ると

差出人は恭平くんからだった

私はそれを読み上げる