「あれ、ここ男子部屋」

俺は部屋のドアを閉めると、乃愛瑠ちゃんの肩に顔を埋めた

「やっと乃愛瑠に触れた。アジトに来ても俺は勉強してるし。校舎ごと違うと、こうもすれ違うのか。夕ご飯の時間まで乃愛瑠と一緒にいてー」

俺は久しぶりに乃愛瑠ちゃんに触れたことが嬉しすぎて、俺も気づかないくらい痛いほどに乃愛瑠ちゃんを抱きしめてた

「透悟くん、私もずっとさ〜話したかったんだよね。アジトに行ったら透悟くんに会えるかなと思って何も言わなかったけど、私だってすっごい寂しかったんだからね?キスしたい」

校舎ごと離れて寂しくない人なんか居ないよな

俺は顔を上げると、乃愛瑠と向き合うと、どっちからでもなく顔を近づけて

「姫の唇頂き」

どこからともなく出てきた声に俺も内心びっくりした

乃愛瑠はまだ足らなそうな顔をしている

俺はその気持ちを察して、またキスしたり、

誰にも取られないように首に噛み付いたりもした