私たちはまだ余裕のある昼休みを中庭で過ごす

たまにはこうしてベンチに座ってのんびりするのもいいかもしれない

「乃愛瑠ちゃん、勉強進んでる?」

東棟はものすご授業が進んでるらしい

西棟は暴走族たちが多いから進んでるとは言い難い

「まぁまぁかな」

私は空を見上げる

「そっか、何かあれば俺がいつでも教えてやるから言ってくれ」

ありがとう。恭平くん

あ、アレはBlack Roseの1人だ

「……。乃愛瑠ちゃん、こっち向いて」

たしかあれはBlack Roseの幹部だった気がする

「どうし…!?」