「姫様って…総長と校舎別れたけど、寂しくないの?」

そんなの決まってるでしょ?

「寂しいよ?でもね?窓際から西棟見えるから全然寂しくないよ?それにね?放課後こうして一緒にいられるだけでも充分私は楽しいよ?」

私が本音をぶつけると、那生希先輩は

「そっか、それなら良かった」

と、安心したように微笑んでくれた

私が勉強をしてると、透悟くんが

「姫様、そろそろ帰らなくて大丈夫か?まだ明るいとはいえ、姫様ひとりで帰らせたら柊希さんに怒られるから、俺が送っていく」

あれ?もうそんなに時間が経ってたんだ?

全然気が付かなかった

あ、修学旅行どこにしたのか全然話してなかった

また今度でいっか

私は帰るため透悟くんのバイクの後ろに乗り込む

もう夏は目の前だからすっかり涼しくなってきた