「え、勝手に開けていいんですか!?」

「姫様は姫様だからいいんだよ」

那生希先輩の言葉に平塚くんと小松くんが納得した様子だった

「総長、1年生が話あるらしいんだけど」

「あ、姫様!そうなの?一旦休憩しよっか?それで話してきたら?」

「あぁ、わかった。夏葵も悪いな。ずっと勉強見てもらって」

総長、透悟くんは平塚くんと小松くんを連れて別の部屋に移動した

「なんだろうね?話って」

「さぁ〜」

私は小説を読み終わると、カバンから今日の課題を出した

数学と理科だ

「わっ、西棟と問題がちげー。流石進学部!」

わたしが教科書を広げると那生希先輩が覗き込んできた

那生希先輩は机にひじを着くと、重たい口を開くかのように、口を開いた