「ご馳走様でした」

私は弁当を片付けると

「なぁ、しばらく構内歩かないか?」

確かにこのまま別れると、弁当を一緒に食べに来ただけになるから私は誘いを受けた

教室から出ると、西野くんは手を繋いできた

「いいだろ?これくらい。じゃあ行こうか」

西野くんの手は暖かかった

私は一旦西棟クラスに行くと弁当を置いて

「乃愛瑠ちゃん、行ってら〜」

クラスのみんなは羨ましがるような目で私たちを送り出した

「乃愛瑠ちゃんってみんなに愛されてるな」

「そうかな?でも私が西野くんの話すると応援してくれるからそうなのかも」

私たちが着いたのは中庭にある自動販売機だった