「う、うん!いいよ。じゃあ私のハンバーグも!」
「あぁ、いいぞ。ハンバーグも美味しそうだな」
わたしは西野くんの弁当蓋にハンバーグを半分載せると
「乃愛瑠ちゃんの弁当蓋もくれないか?唐揚げが置けない」
私は震える手で西野くんに弁当箱を渡すと、そこにはカリカリに揚げてある唐揚げがひとつ乗った
「おぉ〜、美味しそう。いただきます」
私は西野くんに貰ったからあげをひとくち食べると
「んんッ、なにこれ…すっごい美味しいんだけど」
外はカリッカリで中はフワッとなっててひとくち食べただけなのに、脂が滴り落ちてきた
「乃愛瑠ちゃんのハンバーグも美味しいな」
あとから聞いたけど、西野くんのところは超一流シェフが作ったらしい
道理で、レストランに出てくるような唐揚げだと思った



