「はぁ〜、怖かった〜」
舞冬花ちゃんはよっぽど怖かったのか、夏葵くんの背中から離れないでいる
「私は兄のバイクによく乗ってたから慣れてるけど、舞冬花ちゃんは初めてだったね」
私は慰めようと舞冬花ちゃんの方に足を向けたけど
「俺が慰めとくから、お二人さんは先に行ってて」
私と透悟くんは目を合わせると
「分かった」と言って先に中に入っとくことに
倉庫のシャッターを開けたら先に戻っていた下っ端たちが私たちに挨拶をした
「姫様、総長、こんにちわっす」
「こんにちは〜」
「後でもう1人の姫と夏葵も来るからな」
言い忘れていたんだけれどね?
舞冬花ちゃんも姫になったの
暴走族の彼氏を持つと危険な目にあいやすくなるからね
舞冬花ちゃんも最初は断っていたけど、姫になることに決めたんだって



