「じゃあ学校行くか。みんなびっくりするだろうな」

私は透悟くんからヘルメットを受け取ると、バイクに乗った

朝、こうして透悟くんのバイクから学校に行くのって2度目?な気がする

私は落ちないように透悟くんのお腹に腕を回した

「えっ?あれって時定くん?後ろってもしかして…えっ?どういうこと〜?」

「きゃ〜、やば〜バイクに乗って登校とかすっごい羨ましい〜」

去年は何も言われなかったのに、今年になって女子がざわついた

「あはは、すっごい騒ぎっぷりだな」

「まさかこんなに騒がれるなんてね」

ヘルメットをバイクにかける

私の髪の長さはセミロングだから分かりにくかったかな

「よし、クラス表見に行くか。また一緒だったらいいのにな」

私は透悟くんの手を握ると、生徒玄関まで足を向けた