「あはは、悪かったって。そう怒るなよ」

私は布を自分でとると、お返しと言わんばかりに琳斗くんに白い布をかけた

「わっ、前見えねぇ。ちょっ…」

「琳斗くん、捕まえたー。透悟くん逃げよ〜?」

私は透悟くんの手首を掴んで、体育館を後にした

「良かったのか?あれ」

「お返しだからいいんだよー」

私たちは中庭の見えないところに行くと、透悟くんを壁まで追い込んで…誰も来てないことを確認する

「乃愛瑠?どうした…んんっ?」

私は背伸びをして、透悟くんにキスをした

2階からは普通に見えてしまうけど、もう校舎の中には誰もいないもんね

私は透悟くんに抱きつくと

「乃愛瑠…。俺もお返し」

上を向いたら透悟くんから優しいキスが降ってきた

4月からは私たちは2年生

東に行くか西に行くかは、始業式に決まる