「透悟!!」
「おぉ〜、寒いのに元気だな、乃愛瑠は」
透悟は柊希に気がつくと、頭を下げて
「それじゃあ、先にアジトで待ってます」
「あぁ、その間乃愛瑠を頼んだ」
私は柊希に手を振ると、バイクに乗り込んだ
バイクが走り出すまで柊希はずっと玄関で私たちを見送ってくれた
「とーりー!寒くないの?」
「あー、中にヒートテック着てるから寒くないかな」
そっかーと呟くと透悟もバイクに乗って走り出した
まだ透悟くんを呼び捨てにするのに慣れてないけど、そのうち慣れるよねって考えてたらショッピングモールに着いていた
「わっ!モールだ!初めて来たかもしれない」
「そっか、良かった。俺も初めてなんだ」
お互いの初めてがまた増えて私は心の中でウキウキしてた