「ほら、乃愛瑠ちゃん着いたぞ」

「家から龍河くんのバイクで10秒程度だけど、アジトからは10分かかるんだね」

「そうだよ〜」

Black Roseのみんなは私がいるからか、いつもより安全運転だった

本当はもっと爆音を醸し出してるから

私がヘルメットを透悟くんに渡してると後ろから声がした

「あ、乃愛瑠じゃん!久しぶりだな〜」

「あ、さとみん先輩!お久しぶりです」

私はさとみん先輩のほうへ駆け寄ると

「あんなに興味ないって言ってたのに?Black Roseの姫様?すっごいな、乃愛瑠!で?彼氏はどれ?」

さすがさとみん先輩鋭い観察力

「あ、あの…黒髪赤メッシュの人」

私が透悟くんを指さすと、さとみん先輩は

「おー、11月頃に転校生が来たって話があったけど、あの人のことか。良かったな。乃愛瑠。良い彼氏じゃねぇーか」

私の考えすぎだった。

良かった