「そうだよ。あ、夏葵は同じ学年か。少しだけ姫様が今どう過ごしてるのか、聞かせてくれるかな?」

「はい、えーと…姫様は……」

「わかった。ありがとうね、姫様が元気ならそれでいいんだ。姫様はまだ俺の事好きかな?大学である女性に目をつけられてから、俺と姫様は会うことすら許されなかった。だから俺とあってくれないんだろうな」って

なぜその時良い事が言え無かったのだろうかと、Krystalとケリをつける時まで心の中に潜んでいた

ファミレスで再会する前よりも、俺は乃愛瑠ちゃんに、ましてや秋斗さんの彼女さんに一目惚れしてしまった

ふっ、なんて罪な奴なんだろうな?

でも秋斗さんは怒らずに、俺の話を聞いてくれた

『だけどお前が姫様のこと好きでも、僕はなんとも言わねぇよ。まぁ、姫様、可愛いもんな。お前が姫様に一目惚れするのもわかるよ。僕も姫様に一目惚れしたからな』

もっとこう怒られるのかと思った

「姫様は俺のものだ」って

だけど、秋斗さんは怒らなかった

人を好きになるのに権利なんて要らねぇよって言ってくれた