その日の夜

今、俺の隣には大好きな彼女、乃愛瑠ちゃんが寝息を立ててスヤスヤと眠っている

俺は眠ってる乃愛瑠ちゃんの髪の毛を触ると

ふわふわでサラサラで、指通りが滑らかだった

「カワイイ」

俺の小さく呟いた声は、聞こえてないようだったけど

俺はそれでも良かった

今日の乃愛瑠ちゃんすごく可愛くて正直誰にも見せたくなかった

化粧だって、いつもはしないのに俺と初めてのデートだからって気合い入れたんだな

メイクした乃愛瑠ちゃんも髪の毛巻いた乃愛瑠ちゃんもどれも可愛くて、早く独り占めしたい気分だった

あの場でキスして、こいつは俺のものだって見せつけても良かったが、それを帰ってくるまで待った俺を誰か褒めて欲しい

秋斗さんも言ったみたいだが、もう一度言わせてくれ

『可愛い彼女が隣にいるのに、手、出さない彼氏どこにいる?』って