「ただいま戻りました〜」

私が叫ぶと幹部室から副総長の郁哉先輩がでてきた

「お、姫様、総長、おかえり!ずっと待ってたよ。デートは楽しかった?」

「うん!」

私の手には水族館で買ったお土産とスクールカバン

「姫様、総長まぁあがってきてください。暖かい飲み物出しますから」

「先輩ありがとうー」

私は昨日までみんなから乃愛瑠ちゃんって呼びだったけど、元彼の秋斗が姫様って呼んだからいつの間にかみんな真似するように

まぁ、また姫様って呼ばれて嬉しいのは内緒だ

私たちは先輩に言われたとおり、幹部室に上がると暖房が効いてて、寒さが和らいだ

私は姫だから、総長専用ソファに座る

「ねぇねぇ、この紙袋って鳥坂水族館のだよね?中何入ってるの?」

「中身出すか。サメのぬいぐるみ3つとラッコのキーホルダーに、シロクマの手のひらサイズのぬいぐるみ。姫はピンクで俺が青だ。もちろん夏葵達のもあるから安心してくれ」

本当はこのサメの手のひらサイズのぬいぐるみは夏葵くんたちにあげるために買ったものだ。