「抱きしめさせて」

と言って、目の前で腕を広げてきた透悟くん

私はそれに飛びつくように、透悟くんを抱きしめる

「やっとさ、抱きしめることが出来た。今日の乃愛瑠ちゃん、可愛すぎだから」

「透悟くんに可愛いって言ってもらえるか不安だったけど良かった。楽しみすぎて朝早く起きたんだよ?それで、時間があったから髪の毛もメイクもしてみたんだ」

私がそう言うと透悟くんはさらに抱きしめる力を強くして、

「本当に可愛いって…。やばいキスしたい」

「いいよ、キスしても」

抑えが効かなくなってもいいよ

透悟くんのキスは甘くてとろけそうになるから

「わかった、じゃあするぞ」

「うん」

透悟くんの顔が目の前にきて、私は目をつぶると

キスの嵐が降ってきた