柊希と秋斗が出ていったあとの幹部室

「本当にいいの?乃愛瑠ちゃん…あんなに好きだったのに」

「もういいんだ。なんかみんなに過去のこと、話したらスッキリしちゃった。ねぇ、透悟。ほら、座らないの?」

私は透悟くんが座ってるソファに先に座った

本当にふかふかだ〜

あまりにもふかふかすぎるソファに、私は身体を預ける

「透悟くんのソファなのにね。あ、そうだ」

私はもう姫だから気軽に総長室に入れるんだよね

総長室のドアを開けると、何も変わってなくてびっくりした

私はクローゼットを開けると、使い慣れた毛布を見つけた

「あった〜!良かった」

私は綺麗に畳まれていた毛布を手に取ると、幹部室に戻った

「えへへ、見つけた。私が以前使っていた毛布」

私はまだその場を動かない透悟に駆け寄り

毛布をかけた